20100131.jpg一週間前の、1月23日(土)と24日(日)に、「日本の"科学技術コミュニケーション"のこれから」をテーマとする国際シンポジウムが終わった。

2日目の24日は、「"対話の場"の創造」に焦点をあて、三上直之さん、Tom Wakefordさん、小林傳司さんの報告のあと、私が司会を務めてディスカッションを行なった。

20100107.jpgいつ頃からか、今となっては判然としないが、私はある時期から PukiWiki を使うようになった。そしてまずは、スタッフが情報共有するための、スタッフ専用のウエブサイトを PukiWiki で作った。

PukiWiki の扱いに慣れて行くに従い、今度は受講生用のウエブサイトも PukiWikiで作った。たとえば、2006年度の受講生用ウエブサイト(トップ画面)は、こんな感じだった(右図)。

20100104a.jpgCoSTEPのウエブサイトは、授業が開講したのをうけて、次第に中味が充実していく。

トップページに「新着情報」を置いて、毎週、授業の様子を載せていった。最初はテキストだけだったが、途中からは受講生に「先週の授業」について記事を書いてもらい、これまた受講生の撮った写真とともに、ニュースとして載せていった(右は、開講した直後のトップページ。「先週の授業」のコーナーは未だ無い)。
20100103.jpgCoSTEPのウエブサイトがオープンしたのは、2005年6月1日。
いや、CoSTEPという略称が決まったのは8月末のことなので、「科学技術コミュニケーター養成ユニット」のウエブサイトだ(右の図は、そのトップページの一部)。

5月31日に総合科学技術会議が開催され、そこで振興調整費への採択が正式に決まるので、その翌日にはサイトをオープンできるよう、前々から準備していた。
このたびの年末年始は、久しぶりにノンビリできた。年賀状も4年ぶりに書くことができた。
2005/06年~2008/09年の年末年始は、CoSTEPの次年度予算を積算する作業に追いまくられ、年賀状を書く気力もなかった。

CoSTEPは、文部科学省の科学技術振興調整費による事業として運営されてきた。
振興調整費では、次年度の予算を積算して、JST(科学技術振興機構)→ 文部科学省 → 財務省 のルートで申請し、それが認められなければならない。
2005年度に採択された時点で、5年度間にわたって各年度の予算額を提案していたのだが、それが自動的に認められるわけではなく、事業計画に応じて「予算請求」をしなければいけないのだ。
「サイエンスコミュニケーター養成元年をふりかえる」
2005年度末(2006年3月17日~18日)に、CoSTEPが修了式にあわせて開催したシンポジウムのタイトルである。

じっさい2005年は、「科学技術コミュニケーター養成元年」と呼ぶにふさわしい盛り上がりのあった年である。
「科学技術コミュニケーション」をテーマにしたシンポジウムなどもあちこちで開催され、そのたびにCoSTEPの紹介もさせてもらった。

その意味で、振興調整費の「政策誘導」は、少なくとも「立ち上げ」に関しては成功したと言ってよいのではなかろうか。(注)

新しい年を迎えたのを機に、このブログに新しいツールを入れてみた。
@nifty が提供する TimeLine(年表)だ。


                   ↑ スライド・バー 
一番下にあるスライド・バーを左/右に動かすと、過去に向って/現代に向って 年表を移動させることができる。
画面の左に と吹き出しの出ているスケールを上下に移動させると、時間スケールを変えることができる。

ふだんは、このサイト右側の「お知らせ」から年表を見ることができる。
時系列に並べてみることで、何か新しい発見があるだろうか・・・。

同じころ、こんな指摘もあった。
政府のお金で養成される科学技術コミュニケーターなんて、御用ジャーナリストじゃないのか、と。

ネット上では、永井俊哉.com の「余剰博士の就職について」という記事が発端となって、「大学教員の日常・非日常」「幻影随想」などのブログで、ひとしきり議論がなされた。

科学技術ジャーナリスト会議でのディスカッションの中でも、政府からお金をもらってジャーナリストを養成することの「気持ち悪さ」,と言った趣旨の発言があったように記憶している。
メディアのプロではない人たちにもコミュニケーターとしての可能性を期待するという方針は、ジャーナリストの方々からは評価されなかった、あるいは歓迎されなかったと感じている。
それは、たとえばこんなことがあったからだ。

CoSTEPの授業が始まってまもない 2005年の10月20日、日本科学技術ジャーナリスト会議の例会でCoSTEPの活動を紹介する機会を頂いた。

まだ「実績」と言えるものは何もない段階なので、CoSTEPという教育プログラムの方針と、スタート時の現状を紹介した。
20091229.jpgCoSTEPに社会人を受け入れようと考えた背景には「市民」への期待があった、そんな気がする。
ここでいう「市民」とは、「その道のプロではない人たち」というぐらいの意味で、メディアのプロではない人たちも含む。

科学技術コミュニケーションを、トップダウン的なものでなく双方向的なものにするには、そういう「市民」の発信力・発言力を高める必要があるのではないか、と漠然と感じていたのだ。